Cucina Italiana

クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第13号

Midoromaのローマ食紀行
「復活祭の定番のごちそう/
父の日のお菓子」

はじめに



復活祭のチョコレート卵

 イタリアは日本の皆さんが思っている以上にファミリーが生きている国です。季節ごとにお祭りがあり、キリスト教徒としての信心の有無にかからわず、お祭りは、家族や友達同士でごちそうを食べる日になっています。イタリアの春を告げるのが復活祭のお祭りです。
 
 復活祭(Pasqua)はイエス・キリストが処刑され復活したといわれることにちなんだお祝いです。その年のイースターは春分の日(3月21日)のあとの最初の満月から数えて最初の日曜日と定められています。そのため2015年は4月5日でしたが、2016年は3月27日になります。
 
 この日は、イタリアでは、クリスマスと同様家族でごちそうを食べる日です。日本のクリスマスと同様、カソリックの熱心な信者でなくても、どの家庭でもごちそうを食べる日と決まっています。熱心なキリスト教徒のいないヤマネさんの家では、ごちそうを食べる日となります。
 
 第13回は、ヤマネミドリさんが紹介する復活祭の定番のごちそうと、3月19日の父の日のお菓子を紹介します。
 
ローマを味わうMidoromaさんの観光ツアー
http://www.ivc-net.co.jp/guide/rome/oneesama.html
 
協力者の紹介と1号から10号の刊行内容
http://www.ivc-net.co.jp/food/mailmaga/2016/publish.html
 
11号から20号の刊行予定
http://www.ivc-net.co.jp/food/mailmaga/2016/publish2.html

 

復活祭(Pasqua)の定番のごちそう


 お正月のお雑煮が各地で違うように復活祭の定番もイタリア各地で違います。チーズパンとコラリーノ(Corrarina)と言うサラミがローマでは定番です。
 
 これは中部イタリア、サラミの故郷ノルチャ(Norcia)製。ローマ辺りでは、サラミと言ったらノルチャになります。
 
チーズ入りのパン。これも中部イタリア・ペルージャの発祥。チーズパンで、左側の包んでないものは羊のチーズ入り。右側の包んであるものはパルメザンチーズ入り。羊のチーズ入りは味が強すぎて、パルメザンのほうがおいしかったです。
 チーズパンやサラミは、ローマ市内の食材店で購入します。
 

  ノンナ(姑)は自分では食べないけど、チーズパンとコラリーノが無いと機嫌が悪いから、必ず用意します。
 このチーズパンとコラリーノサラミは復活祭の朝食に食べるのが伝統。本来なら金曜日から絶食をするので、日曜の復活祭の朝食はたっぷり食べるのだったそう。いま、絶食はしないわ、朝食にサラミだわ、お昼に羊カツだわではヤマネさんは身が持たないとのことです。
 
 プリモピアット*はお決まりが無いので、本日はアーティーチョーク(Carciofo)のラザーニャ。
 
*プリモ・ピアット (primo piatto)・第一の皿。最初のメインディッシュ。パスタ、リゾット、ポレンタ、スープなどが分類されます。

 メインのお肉についてはカロリー高くて体に悪いけれど、ローマでは子羊のカツレツに決まっています。
 
 子羊の肋肉を木づちで叩いて伸ばし、小麦粉→卵→パン粉をまぶして作ります。

 特に骨の周りが美味しい。イタリア人も手でガツガツ食べます。

 カーサティエッロ(CASATIELLO)。これはナポリのお菓子で、リコッタチーズにトウモロコシ、果物のピールを混ぜたクリームを中に詰めてあります。
 
 購入したのはAngelo Golosoというお店。オーナーがサイ・ ババの信奉者で動物の脂肪を使わない「体に良い?」お菓子を作るのだそうです。

 食事が終わったら卵を開けて中のおまけを取り出して喜ぶ。
 中におまけが入った卵型チョコレートも定番。定番がたくさんあることが季節のお祭りの条件です。子供はいくつもらったかでワクワク度が違う。息子は既にその時期を過ぎたけれど「わー!おまけはなんだろう!」と演じてくれる、家族のお祝いです。
 
 ローマの子羊、ノルチャのサラミ、ペルージャのチーズパン、ナポリのお菓子。 ガリバルディ将軍*がイタリアを統一してくれたおかげです。
 
*ジョゼッペ・ガリバルディ:19世紀のイタリア祖国統一の英雄

 

<小さな復活祭(Pasquetta)>
 日曜日の復活祭の翌日、月曜日はPasquettaという「小さな復活祭」で祭日です。この日もイタリアではみんなが集って食べることになっています。お祭り=お食事。いかにも食いしん坊のイタリアです。ちなみにこの日のヤマネさんの家では、友達を呼んでイノシシを料理してパスタと肉料理にしたとのことです。復活祭って本当に体に良くないお祭りだと思います。
 
 ヤマネさんは翌日からダイエットに勤めます。これが終わると次のごちそうイベントはメーデーです。

 

父の日のお菓子ビニェ・ディ・サンジュセッペ


 イタリアには1年365日が、それぞれの聖人に割り当てられています。3月19日はサンジュゼッペの日。サンジュゼッペとは聖ヨセフのイタリア語読み。マリアは処女懐胎なので、ヨセフはイエスの養父(?)かどうかは別として、簡単に言えばイエスのおとうさんということになります。つまりイタリアでは3月19日は父の日として、お祝いされています。
 
 ローマ周辺地域でのサンジュゼッペの日の定番のお菓子が「ビニェ・ディ・サンジュセッペ(Bignè di San Giuseppe)」です。簡単に言えば揚げシュークリームです。バールなどでも売っていますが、自宅で作るのが家庭の習わしです。
 
 卵と小麦をこねて揚げた本体に、卵クリームを挿入。ひとつひとつに野いちごのジャムを乗せてポイントをつけ、上から粉砂糖をたっぷりふりかけて出来上がりという簡単なものです。
 このお菓子は2月のカーニバルから3月19日のサン・ジュセッペの日まで、多いにイタリア人の胃袋に送り込まれるお菓子です。
 
ローマを味わうMidoromaさんの観光ツアー
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次回予告


 次回は45000軒のピッツェリアやファストフードの切り売りピッツァがあるイタリアのピッツァ事情と日本にも出店したミラノのパンピッツァ・スポンティーニをご紹介します。
 
協力者の紹介と1号から10号の刊行内容
http://www.ivc-net.co.jp/food/mailmaga/2016/publish.html
 
11号から20号の刊行予定
http://www.ivc-net.co.jp/food/mailmaga/2016/publish2.html

 

発行


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