Cucina Italiana
クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第69号
「フラスカティワイン農家訪問とフラスケッタ」
はじめに
名物の赤ワイン「ロマネッロ」
クチーナ・イタリアーナについて、コメントをいただくと、自分でも気付かされることが多いです。イタリア料理店を経営されたことがあり、現地に詳しいT.H.様から、どうせ不便なところを紹介するならローマの郊外のフラスカティを紹介したらとお話をいただきました。そこでMidoromaさんと巡るフラスカティのワイン農家訪問と、帰りに寄ったフラスケッタのお話を致します。
フラスケッタとは、かつてローマ郊外にあったワイン生産者が無許可で営業する居酒屋(オステリア)のことでした。この店は店先に目印として木の葉の茂みが作ってあったことから、「葉の茂み」の意味からFraschetta=フラスケッタと呼ぶようになったということです。カステッリ・ロマーノ地方でのイタリア版居酒屋。トラットリアよりもさらに庶民的な店です。
ワインツアーもあるMidoromaさんの観光ツアー
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フラスカティのワイン
ワイン農家
カステッリ・ロマーニのワインは「Frascati」「Marino」「Genzano」「Fontana di Papa」… などの口当たりの軽い白が特徴です。
先日、ヤマネさんはお客様を連れて見学予約していた知り合いのワイン農家に立ち寄りました。そう,醸造所でなく,ワインを作る農家なのです。ここはいつもヤマネさんがワインを分けてもらっています。ワイン農家はオーナーが、それはそれは情熱を持って解説してくれ、いかに自然にワインを作っているか、それが重要な事か力説してました。
お礼には、早くも売り出されていてかわいくラッピングされたパンドーロ(パネットーネと並んでクリスマスに食べるケーキ)と、家にあった太鼓の形に大きな鈴がついたお守りをあげました。してくれた事に十分ではなかったような気もしますが、「話させてくれてありがとう!」なんてお礼を逆に言われて、ほんとうにワイン作りが好きなんだなぁ、と思わせてくれました。できたてのワインも味見させてくれました。
持って来たポリタンクで購入したほか、オーナーが家庭用に作った一番しぼりの白ワイン二本とロゼ二本をプレゼントに用意してくれていました。
そうなんですローマの一般庶民は、瓶では買わず、ワイン農家を訪れて、このようなポリタンクに入れてもらいます。このポリタンクは普通にスーパーで売っているものなのです。
ワイン・ポルケッタツアーもあるMidoromaさんの観光ツアー
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フラスケッタでのお食事
ワイン農家訪問の帰りに、食事によりました。自家製の料理を食べさせる小さいフラスケッタで、鼻の下にヒゲのある大きなおばちゃんがオーナーの「マンマ(母さん)の味」食堂です。
高級好きの人には不満でしょうが、本物のマンマのローマ料理を味わえるところで、味重視の人にはいいところです。
一緒に食事をしたローマ人のドライバーさんも気に入って、ふざけて「今度食べにこようよ」と奥さんに目の前で電話してました。こんなところも茶目っ気のあるイタリア人らしいところと感じます。
次回予告
イタリア人はとってもお祭り好き。どこの街にも地元の名産を題材にしたお祭り(ザグラ)が開催されています。ラッチオ州の人里離れた寒村でもお祭りを開催することにしました。ここの村には自慢できるものが何もありません。そこで編み出されたのが「昔の味」。こんなお祭りもあり、イタリアの人々は楽しんでいるのです。
ワインツアーもあるMidoromaさんの観光ツアー
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