Cucina Italiana
クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第91号
イタリア家庭料理-干しイチジクのオーブン焼き
はじめに

初夏に取れたイチジクを干して、秋にオーブン焼きします。寒くなってきた季節の楽しみです。甘くておいしいイタリアの家庭の初冬の楽しみになります。
イタリア家庭料理ー干しイチジクのオーブン焼きは→こちらから
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下ごしらえ

料理の下ごしらえはノンノ(おじいちゃん)が得意とするところです。
細かく、手間のかかる作業だ。長年の経験で、焦ってもいらついてもしょうがない、と知っている。
用意するもの:
干しイチジク、アーモンド、月桂樹の葉、レモン、フィノッキオの実。月桂樹の葉とレモンの皮は細かく切っておく。

まな板に干しイチジクを乗せ、レモンの皮、月桂樹の葉、フィノッキオの実それぞれ少量を乗せ、アーモンドを一個乗せます。
もう一個の干しイチジクを乗せて、ギュッと!押して離れないようにします。忍耐が続くまで作業を繰り返します。

オーブンでの焼き上げ

150度ほどに熱したオーブンで20分ほど。オーブンの調子が悪くて、下方からしか熱して無いのを気が付かず。上のほうが焼けないので、しつこくオーブンに残してしまったので下が焦げてしまった。
でも、おいしい。イチジクの甘みはさらに上がり、アーモンドとその他の香りがハーモニーを奏でます。
暖炉の前で、甘口の赤ワインなどと一緒に食べるイメージが湧いてくる。 寒さも楽しくなってしまう。この作業が終わったら、雨が降って気温が下がってすっかり秋になりました。
次回予告
イタリアのどの街にもチェントロ(中心地)には広場があります。そこは市民がサロンや散歩する場所として使いこなす場所です。広場には市民の憩いの場であるバールがあり、人々の暮らしに欠かせない存在になっています。次回はイタリアのバールについてご紹介します。
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