イタリアの台所(クチーナ・イタリアーナ)−イタリアの食事情−

イタリア食材店
カラフルなフィレンツェ中央市場のイタリア食材店

イタリアには地域ごとに豊富な食材があります
 

 温暖な気候のイタリアでは北はアルプスの麓から、南はアフリカ大陸に近いシチリア島まで変化に富んだ海と山、平野で構成されたおり、地域ごとに独特の農畜産物、魚介類、野禽類、加工食品等、多種多様の食材があります。この地域の食材を背景にイタリア各地では、その地方のおいしい料理が開発されます。
 地域ごとに豊富な食材があるイタリアの料理にも、全体を通した特徴があります。それがオリーブオイルとトマトソースです。また日本でもスパゲッティとして知られるデュラム小麦粉を練って麺状にしたパスタがあります。

イタリアでは地域ごとに様々な料理が産み出されています
 

 イタリア料理には貴族の食べる高級なものと庶民の食べる料理の系譜があります。高級なものはイタリアの王女がフランス・ブルボン家に嫁ぐ際にフランスに伝えられ、フランス料理の源流の一つとなりました。
 イタリア人に「一番おいしい料理は何?」と聞くと手間ひまかけて作り出すマンマの作る料理が最も美味しいというのだそうです。それだけイタリアのマンマは料理に手間(時間)をかけ家族に美味しいものをふるまっているのです。このマンマの料理こそ伝統料理=庶民の料理の基礎となっています。
 素朴でしっかりとした食材を使った伝統の食事は、イタリア人にとってあたりまえなものです。イタリアの食文化を守るとの視点で始まったスローフード運動の理念は、伝統の食材、有機農業、健康によいものを大切にするイタリア人の考えにあったもののように思えます。

市場とスーパーマーケット、食材店
 

 イタリアの豊富な食材を供給していたのが、街の広場で開催される朝市(メルカート)でした。近隣の農家などが作物を持ち込んだ屋台だけでなく、食材店やデリカテッセンの屋台までならびます。しかし最近では、共稼ぎが増える生活形態の変化や、客のニーズに合わせた商品開発が進んだことから、スーパーマーケットも庶民に受け入れられています。
 豊富なイタリア各地の食材を背景に、従来からイタリアではハム、サラミ、パンチェッタといった肉加工品、各種チーズ、塩やオリーブオイル、バルサミコ酢、乾燥フンギやドライトマトといったイタリア各地の食材を並べた食材店が発達しています。各地の選りすぐりの高級食材扱った高級食材店などは、イタリア独特のお店です。

イタリアの食材

 イタリアは変化に富んだ海と山、平野で構成されたおり、地域ごとに独特の農畜産物、魚介類、野禽類、加工食品等、多種多様の食材があります
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イタリアの食材の基準

 原産地名称保護制度(D.O.P.:Denominazione di Origine Protetta)とは、食料品の原産地名認定・保護のための制度です
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イタリアの国民食パスタ

 数百種類あるといわれているパスタ。イタリアでは地方ごとに食材に合わせた美味しいパスタがあります。イタリアのパスタを紹介します。
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イタリアのトマトの種類

 自然に恵まれたイタリアでは、4月の終わり頃からトマトが市場に出回り始めます。そして10月位まで収穫されるサンマルツァーノでトマトの季節が終わります
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イタリア各地の名物料理

 数イタリアではトマトソースとオリーブオイルに共通性はあるものの、食材は多種多様であり、地域ごとに様々な料理が楽しまれています
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レストランの分類と料理のコース

 イタリアには独特レストランの分類、料理のコースがあります。この分類とレストランで出される料理の概念はたの国と異なっています
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スローフード運動

 食文化を守るとの視点でスローフード運動が始まり、伝統の食事、しっかりとした食材、美味しくて健康によいものを支える運動として広がっています
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ローマの食卓

 古代ローマ時代からローマでは羊肉を常食しており、羊に関する食材が豊富です。また残り物の臓物やしっぽを食べる伝統料理が有名です
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フィレンツェのカッシーネ市場

 街かどで開催される朝市(メルカート)では、近隣の農家などが作物を持ち込んだ屋台だけでなく、食材店やデリカテッセンの屋台までならびます
 フィレンツェのカッシーネ市場

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