ローマから吹く風




大晦日、聖シルベストロの夜

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 大晦日は聖シルベストロの日。一年中誰か聖人の日で、大晦日は第33代の教皇シルベストロさんにお鉢が回ってくる。イタリアでは、大晦日を『年最後の日』とそのまま言ったり『サン・シルベストロ』と言ったりする。この日は、昼食は軽くして夜に備えます。
 
 昔、日本ではクリスマスはアホな金銀の紙製の帽子をかぶったり、仮面をつけてバカ騒ぎをする日であったけど、イタリアでは、そのアホな金銀紙製の帽子をかぶって、馬鹿騒ぎをするのが聖シルベストロの夜だった。
 
 紙の帽子をかぶったり、古い家具を窓から捨てたりする習慣は失われたけど、大勢で集まって零時を待って乾杯し、花火をする習慣はつづいています。
 



 友達夫婦と、その未亡人の母二人、ちびさんを交えて総勢11人でカウントダウン大晦日を過ごしました。壁に、テレビの大晦日歌番組を写して、賑やかさを盛り上げます。
 
 食事は、我が家でパスタを二種類用意し、友だちが子羊と鶏を持って来てくれて、オーブンで焼く準備をしてくれる。子羊も鶏も、お母さんの出身地の田舎の農場から買ってきます。
 


 

 鶏は、去勢した雄鶏で、脂肪分が少なくて柔らかくておいしい。禁止されているので、こうやって、自宅で食べるためだけに処置する農家の知り合いを持つ人だけが食べられる逸品でもあります。お肌がボツボツと黒いのは、羽毛を焼いたため(写真左)。ところどころに切り目をいれて、ニンニクを押し込んだ。後は、塩と胡椒とローズマリーノ。
 
 子羊は六等分くらいにして、去勢雄鶏を同じ仕込みをする(写真右)。
 

 




 
 はい、焼き上がり。
 
 薪オーブンで250度になってから入れて、約1時間。その間にオーブン内は400度にまで上がった。ガスや電気のオーブンと違ってターモスがあるわけではありません。
 
 ちょくちょく覗きに行って、空気窓を開けたり締めたりして温度の調整をする。 そんな不便さがあるけれど、薪で焼いたものは味が違う。素材が良いとなれば、余計においしい。
 
 しかも、こうした面倒を見てくれる人が他にいて、食べるだけが役目なのも余計においしい。


 食事のお供は、キャンティのCastiglioni 2009年と零時の乾杯はBerlucchiでした。
 



 テレビのバラエティ番組はカウントダウンに利用する。
 
 5秒前あたりからみんなで大声でカウントダウンをして、家の主人がみんなの『ゼロ!!』の大声に合わせてスプマンテの栓を抜く。
 

 




 
 乾杯して、花火、というのが通常コース。
 
 零時にはお決まりの花火。あちこちから打ち上げ花火や爆竹の音がして戦争みたい。
 
 花火で騒げるのは若いんだ、と、いう思いが年々強くなる。寒さのほうが気になって楽しめなくてそそくさと家の中に入ってしまう派、が年々多くなる。

 
 ここで、レンズ豆を食べるのが習慣なんだけど、さすがに誰も何か食べる気がせず、トランプ遊びに興じ、3時半頃少しづつ食べた。
 
 言い伝えによると、これで今年いっぱいお金に困らないはず。。。。。
 
 そもそも、友だちが祖父母になる…というご時世なのだ。。。ともかく、無事に年を越せたことに感謝。