ローマから吹く風




イタリアの元旦

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 元旦は、朝ゆっくり起きて、ちょっとだけ特別な昼ごはんを姑宅で食べ、だらだらおしゃべりをしたり、昼寝をして大晦日の寝不足を解消する…という、「さぁ、新しい年を迎えてなにかがんばるぞ」という意識が微塵もない、という過ごし方を諦めの境地で受け入れている。




 
 今年の元旦の「特別な料理」は、クリスマスに好評だった、大エビ+ポルチーニキノコのパスタ。言ってみれば、豪華な食材を組み合わせたパスタ。
 
 クリスマスと違って今回は、卵で練った生パスタ。水分をよく吸うパスタなので、ちょっと乾いた感じに仕上がってしまったのが失策でした。もっと、汁をたっぷり目に用意しないといけなかった。
 



 
 パスタの後は、夕べ(大晦日)の残りのレンズ豆と子羊のオーブン焼き。
 
 レンズ豆は正月料理。レンズ豆を硬貨に見立て、お金がたくさん入りますように、という願いを込めて食べる。
 
 日本のお正月も豆を食べるけど、「マメマメしく働くように」という意味だというと、イタリア人は目を丸くする。罰として労働をアダムに与えた神を頂く民と、労働をしていた神々を頂く民の違いといいましょうか。


 ニッポンのお正月気分をあがいて味わおうと、元旦にキモノを着て二年目。
 
 どうしても、きちんと着られなくて、着付けが少しづつ崩れる。それを直しながら、着物の着付けに使う紐や帯揚げなどの役目がわかってくる。
 
 紐の一本一本に役目があるんだよね。どの位置にどのように締めるかで着付けの仕上がりが変わり、イメージが変わる。日本人の、あらゆる分野での細部へのこだわりを感じる。キモノを着ると、私のように、ちゃんと帯や帯揚げを結べない人でも、結べないなりに意味がわかって面白い。