ローマから吹く風




フィレンツェのクーポラに登る

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 その名にふさわしい華麗な姿を持つ、フィレンツェの主教会サンタ・マリア・デル・フィオーレ (Santa Maria del Fiore)(ここにもフィレンツェの象徴「花」=Fioreの言葉が)。ミラノの大聖堂もこれもゴシック様式ですが、ミラノの大聖堂は荘厳などっしりした感じを与えるのに比べてこれはピンクと緑と白の大理石が優しく、華麗です。
 
 イタリアではドイツやフランスほどゴシック建築が根付かないでルネッサンスに移行しました。でもフィレンツェが州都であるところのトスカーナは優雅なゴシック様式を生み出しました。
フィレンツェから電車で1時間ほどのルッカという街にもゴシック様式の教会がたくさん残っていて、「ルッカ・ゴシック」という、さらに華麗な様式を生み出して、まぁ、いずれにしても豊かだったんだなぁと思わせます。経済的に豊かで、だからこそ、文化的な「遊び」が出来ました。


 

 ここのクーポラ=丸屋根に登ってきました。てっぺんまで登ると20階分の高さだそうです。
 
 まず、クーポラに登るには入場券を買わねばなりません。私はドゥオモ付属博物館のチケット売場で買いました
 
 広場に面したドゥオモ付属博物館です。「MUSEO」と書いてあるのが見えますね。

 サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会を中心としたドゥオモ付属博物館、ジォットの鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂の位置関係を示します。 シンプルな寝室(写真左)。ベットは当然ダブルでお二人様用。
 ちなみに、2018年3月からドゥオモ付属博物館、クーポラ、鐘楼、サン・ジョヴァンニ洗礼堂、サンタ・レパラータ教会遺構共通切符が18ユーロになりました。
 クーポラへは切符を買った時点で予約しないと入れません。30分毎に制限が区切られています。予約票が無いと、係官に制止されます。



 

<サン・ジョヴァンニ礼拝堂>
 
 まず、予約なしで入れる洗礼堂へ入ってみました。作られたのはルネッサンス前、中世の11〜12世紀。ということはどうしたってビザンチン様式の時代で、モザイク画が圧巻です。
 
 キリストを中心に、地獄界、人間界、天上界が描かれています。
 
 足元もモザイクの床。
 聖人たち(写真左)。ビザンチン様式は神の偉大さ、幽玄さ、永遠であることを示す様式です。ですから人物から人間性が少なくなって行きます。
 それに比べて地獄の住人の生き生きしてること!(写真右)

 



 
 いざ、クーポラ登頂へ!予約票を提示して、メタルでテクターも無事通過して、階段へ。
 だんだん狭くなって、息使いも荒くなってきますが、時折このように眼福が。(写真右)

 

 丸屋根の付け根で、道は内部へ。クーポラ内部のフレスコ画がこんなに間近に!

 


 
 そして丸屋根の内部に。木の梁は使わずに石積みの二重構造。どうしてこれだと崩れないのか、何度説明を読んでもわかりません。
 左手の壁が屋根裏部屋のようにカーブしているのがわかりますね?円屋根のまさに中にいるのです。
 はい、たまに眼福。なぜコインを置いていくのかは謎です。お賽銭の習慣がある日本人が置いていったのかしら(写真右)

 


 

 

 ほらっ!ほらっ!まさに、丸屋根の頂上を目指します!
 なんだか、墓場から出てきたような感じです。そうか、我々は地獄のような人間界から天上へたどり着いたのだ!



 

 帰り道。内部を通るのに、クーポラ内のフレスコに擦れんばかりの狭い通路を通ります。画家の息使いを感じられそうな、筆跡に興奮しました。結構混んでいたので、係官が立ち止まらないでと訪問客を追い立てていてじっくり感慨にふけっていられなかったのが残念でした。 



 
 帰りは行きとは違う道で、大聖堂の建築に使った道具が展示されてます。
 
 どのように使ったのか皆目わからないけれど、当時の建築家や職人さんが触ったのかと思うと、ここでも興奮。
 

 クーポラの解説図。初めての訪問ではないけれど、行く度に感激をもらいます。