イタリアの生活情報

 イタリアには日本と異なった様々なルールがあります。間違えやすいことを中心にイタリアの生活情報をまとめました。

お買物情報 交通情報(列車、バス) 交通情報(タクシー、道路) 治安情報
生活情報(休日) 生活情報(時差) 生活情報(電話) 生活情報(禁煙、労働許可)
イタリアのレストランの情報 イタリアの祝日、お祭り・フェスティバル イタリアのバール

交通情報(列車、バス、タクシー、道路)


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列車の情報
<イタリア鉄道(Trenitalia)の割引制度>
イタリア鉄道(Trenitalia)では、4ヶ月前迄のチケットを事前購入できます。さらに2ヶ月前迄なら、大幅な割引料金が適用されます。 例えば、ローマ・ナポリの場合、通常料金が43ユーロのところを、19ユーロで乗車できたりします。
詳しくは→こちらから
<切符は車内で車掌が確認します>
イタリアの長距離列車の発着駅には改札口はなく、切符は車内で車掌が確認します。通常プラットホームには誰でも立ち入ることが出来ます。
<主要駅のプラットフォーム入場制限(写真)>
ローマのテルミニ駅、フィレンツェのサンタマリア・ノベッラ駅、ミラノの中央駅など主要駅のプラットホームに入ることができなくなりました。中に入る為には列車のチケットを提示しなければならなくなっています。これまでイタリアにこの種の改札は無かったのですが,テロ対策強化の一貫として導入されています。ホームとの間は透明のアクリル板で仕切られており、この改札を通らねば中に入ることができません。日本と異なり、入場券は無いので、プラットホームに入れるのは、チケットを持った人だけです。今までは待ち合わせを駅にすることは普通だったのですが,これ以降駅の構内で待ち合わせするのは非常に困難になっています。

チケットの予約代行は→こちらから
バスの情報
<バスの停留所(写真)と案内>
イタリアでは市内や都市近郊との間でバス路線が整備されています。本数も多く大変便利です。ただ、停車場のアナウンスが無く、急行は停留所を飛ばすこともあり,イタリア語が出来て、周りの人や運転手とコミュニケーションできないと思ったバス停でおりることは出来ません。第一、停留所も地元の人で無いと判りにくいと思います。
バスは一般の日本人観光客向きではありません。乗る時はタブレットをナビ代わりにするとか、運転手や周りの人に図々しく聞く冒険心をお持ちください。
タクシーの情報
<タクシーはタクシー乗場から>
イタリアには基本的に”流し”のタクシーはいません。市内の各所に設けられたタクシー乗場から乗ることになります。ホテル等から乗る場合は、客待ちのタクシーがいない場合は電話で呼ぶことになります。
<空港での白タクについて>
ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ(フィウミチーノ)空港等では旅行者を狙った白タクの被害が相次いでいます。特に語学が十分でない日本人が狙われています。タクシーを使われる場合は、必ずタクシー乗り場から並んで乗るようにしてください。
<郊外のタクシー>
基本的に郊外にタクシーはありません。郊外に出かけられて、帰りにタクシーを使う場合は、訪問先の人にタクシーの手配をお願いしてください。そうでない場合は、行きのタクシーに帰りも迎えに来るように依頼してください。ただ依頼しても確実ではないことから、往復でチャーターすることをお勧めします。
道路の情報
<市内中心部への車両進入禁止>
旧市内の環境保全と大渋滞の回避を目的に、ローマ、ミラノ、フィレンツェなどの大都市では平日に市内中心部への車の進入を禁止しています。レンタカーなどを利用される場合は注意が必要です。旧市内のホテルに泊られる場合は、事前に進入許可証の発行をお願いしてください。
<ローマの旧市街の車両進入禁止>
コルソ通りやコンドッティ通り、パンテオン,ナボーナ広場、スペイン広場等、ローマの旧市街が特別の許可車以外は車両進入禁止となりました。観光バスも大型のものは侵入できません。この区域は見直しがされます。2013年に改訂された下の地図をご参照下さい。
<フィレンツェの旧市街の車両進入禁止>
ウフィツィ美術館やシニョーリ広場、フィオーレ教会等の主要観光先のあるフィレンツェ・アルノ川北岸の旧市街地区が特別の許可車以外は車両進入禁止となりました。観光バスも大型のものは進入できませんのでご注意ください。
<テルミニ駅周辺の大渋滞>
テルミニ駅は新しく大改装され、ショッピングモールが出来るなど、非常に便利になっております。そのため駅周辺では大渋滞が発生するようになっています。二重駐車が常態化しており、さらに取り締まりも厳しくなったことから、観光客のテルミニ駅での送迎が困難になっています。
ミラノ・スカラ座
治安の情報
<車内に荷物を置かないこと>
イタリアの治安はヨーロッパの中で特に悪いということはありません。しかし日本のように治安は良い訳でなく、スリやこそ泥は観光客を狙っています。特に日本の方はバスや車(トランクを含む)の中に荷物を置けば安全と思いがちですが、実はこれが危険です。
<ローマのテルミニ駅周辺で夜間近づかない方が良い場所(地図参照)>
ローマのテルミニ駅付近は浮浪者やアルバニア等の移民がたむろしており、注意が必要です。特に夜間は近づかない方が良いようです。日本人の団体旅行が利用するホテルも、いくつかがこの地域にはあり、ここにご宿泊になる方はご注意下さい。
<ナポリのスリやこそ泥>
ナポリはこそ泥、引ったくりが多い所です。ですから、あまり中心部でうろうろするのはお勧めしません。特にナポリの中央駅やスパッカナポリ付近は、最悪です。現地に慣れているはずの弊社の地元コーディネータも、犠牲者になっています。観光バスが市内中心部を車窓見学としているのは、そのためです。やむを得ず近づく場合は、十分ご注意を!

 
混雑する日
<観光地が混み合う日>
イタリアで観光地が混み合う日は、イタリア人が連休をとる復活祭、メーデー、夏のバカンス時期、特に8月15日のフェッラゴーストの前後です。また宗教的行事やイベントがあると混み合います。クリスマスは観光地は混みませんが、お休みの施設が多いです。
祝日・お祭り・フェスティバルは→こちらから
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買物に関する情報
<イタリアのセール>
イタリアでは夏のセールは7月から、冬のセールは1月からとなっています。イタリアではセール時期をお店ではなく都市ごとに決めています。この時期を早く確認するには、役所に聞かねばなりませんが、役所仕事なのでなかなか決まりません。
<空港の免税申請は余裕を持って>
イタリアでは付加価値税(IVA)の税率が22%なので免税申請の効果が大きいです。しかし日本でも話題になっているようにイタリアでも中国人が爆買いしています。そのため空港の免税窓口で時間がかかるようになっています。通常の時間より少なくとも1時間以上は余裕を見てください。そのためにもオンラインチェックインをお勧めします。
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<青空市場・メルカート>
メルカート(MERCATO)は、要するにマーケット、市場です。普通、イタリアで一般人が「メルカート」と言うと、青空市場のことです。イタリアのどの街にもあります。常設の場合(この場合は毎日)と、決まった場所に週の決まった日にだけ仮設の屋台が集まってできるメルカートの二種類があります。雑貨はどこの街でも顔ぶれにあまり変化はないけれど、食べ物はその土地独特のものがあって、メルカート散策は好奇心を満たすのに持って来いです。
<ローマの朝市Montagnola>
野菜や果物、食料品を扱う朝市は、ローマのあちこちにもあります。写真写りが良いのは、旧市街内のカンポ・デ・フィオーリの朝市です。しかし、カンポ・デ・フィオーリは、もはや観光客相手で高いです。普通のローマ人なら買わない土産用に包装したものなども売ってます。見るのは楽しいです。
普通のローマ人が通う大きな朝市は、旧市街を出てローマの南、アッピア街道の方にあります。Mercato della Montagnolaといいます。ローマの家庭の食生活が想像できます。庶民向けのメルカートなので、よりディープな雰囲気が味わえます。数多くの屋台には新鮮でしかも安価な色とりどりの季節の野菜、果物、魚介類が山のように積まれています。
 ローマのメルカートの情報は→こちらから
<フィレンツェのカッシーネ市場>
アルノ川沿いの歩道に沿って、フィレンツェ最大のカッシーネの市場が毎週火曜日の午前中に開催されています。食料品や野菜・果物等を初めとして、日用品や衣類、ファッション小物まで売られています。また屋台が並んでおり、お腹がすいたら屋台でパニーニやハンバーガーなどが3〜5ユーロ程度で食べられます。出店で売っているものは、スーパーと似通っていますが、安く、種類も豊富で、旬の新鮮な野菜やこだわりの食材を手に入れたい人にお薦めです。
 カッシーネ市場は→こちらから
<パレルモのカーポ市場>
マッシモ劇場から徒歩5分ほどのところに、今でもパレルモっ子が普通に買い物に来る常設のカーポ市場があります。パレルモのメルカートは道の両側に店があって、その店が道に屋台を出しています。当然、道が狭くなり、カスバのような雰囲気になります。シチリアの市場はイタリアの中でも魚介類が充実している市場です。
 カーポ市場は→こちらから
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<高級食材店>
食材にこだわるイタリアでは、よりすぐりの食材を集めた高級食材店という、お店の分野が成立しています。現地に行っても見つかりにくい、小さな工房のパスタやオリーブオイル、高品質のフンギ・ポルチーニや乾燥トマト、イタリア全土から集められたチーズやサラミ、生ハム類を取り扱っています。値段はメルカートで取り扱うものより高く、(それでも日本で買うよりは安いのですが)庶民の日常使いには向きませんが、食いしん坊のイタリア人は、誕生日等の大切な日や、記念日等にこのような食材店を利用します。
 ローマの高級食材店は→こちらから
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<イタリア各地の食材を集めたEATALY>
ローマのオスティエンセ駅の近くのビルに、総面積17000平方メートルの大型店であるEATALYローマには肉製品、野菜、果物、魚・貝・海産物、ワイン、パスタ、オイル製品、調味料等19分野のイタリア産食品を並んでいます。EATALYはイタリア中の食材をひとつの場所で見ることができます。お金に余裕のあるローマ人は普通のスーパーで売ってないものを買い出しに出かけます。食にこだわったイタリアならでの総合食材店です。ミラノ、トリノ、フィレンツェなどの大都市に展開しており、イタリア土産を探すのにもってこいです。
手軽なイートインコーナーも充実しており、サラリーマンの人気スポットとなっています。
 住所:Air Terminal Ostiense,Piazzale XII Ottobre 1492
 電話:06 90279201
 ホームページ:http://www.roma.eataly.it/

生活情報(休日)

<イタリアの休日>
イタリアはカソリックの国なのでキリスト教に関係した祝日が多いです。休日はお店が休む日も多く、混み合うので注意が必要です。キリスト教関係以外の祝日はあまり多くなく元日イタリア解放記念日(4月25日)、メーデー(5月1日)、共和国記念日(6月2日)です。キリスト教に関係した祝日は次の通りです。

12月25日:クリスマス、12月26日:聖ステファノの日、1月6日:御公現祭(ベファーナの日)復活祭・イースター(Pasqua):「春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日」、Pasquetta (小さい復活祭):復活祭の翌日、8月15日:「聖母被昇天祭」Ferragosto(フェッラゴースト)、11月1日:万聖節12月8日:「無原罪のお宿り」。これ以外にその街ごとに守護聖人の日があります。この日はその街だけがお休みの日になります。ローマは聖ペトロで6月29日、ミラノは聖アンブロシウスで12月7日、フィレンツェは洗礼者ヨハネで6月24日となっています。

祝日・お祭り・フェスティバルは→こちらから
<夏時間と冬時間>
イタリアでは3月の最終日曜日から夏時間に入ります。日本との時間差が7時間になります。また、10月の最後の日曜からイタリアは通常時間、冬時間に入り時計を1時間遅らせます。日本との時間差が8時間になります。
<イタリアの年末年始>
31日は多くの店が夕方早めにクローズしてしまいます。レストランも夕食は予約制の特別メニュー(年越しメニュー)となります。元旦はイタリア全国の祭日で、店舗はすべて、レストランもほとんど閉まってます。
<イタリア式第二の朝食>
一般にイタリアの朝食はとても軽いのです。コーヒーかカフェラテなどの飲み物にビスケットや乾パンにジャム、パネットーネなどの軽いものを食べます。朝はお腹が空かないとコーヒーだけの人もかなりの割合でいます。そのため学校や仕事場でも10時半ごろから15分程度の「第二の朝食タイム」があります。BARでの朝食の定番は「カプッチーノとコルネット」です。常連になったBARへ行くとこちらから注文品を言わなくても「いつもの?」と先をこされたりします。
 イタリアのBARは→こちらから
<イタリアの市内電話局番>
イタリアに市外から電話をかける場合は、ローマなら06、フィレンツェなら055、ミラノなら02を付けてかけなければなりません。国外からかける場合は、都市局番の前に国番号39を付けます。ローマなら3906ということになり、0は省略しません。日本と特に異なっているのが、同一市内で電話をかける場合です。日本では、同一市内なら市内局番は省略します。ところがイタリアでは、市内局番を省略しません。市外から電話をかけるのと同様に、ローマなら06付けてかけなければなりません。
<公共の場所での禁煙>
イタリアでは公共の場で全面禁煙の法律が制定されています。病院、駅構内、BAR、レストラン、パブ、ディスコ、事務所も禁煙の対象です。換気を備えた喫煙室があれば喫煙できますが、例えば、イタリア全国4000軒あるレストランで、そう言う設備があるレストランは40軒ということで、ほとんど喫煙は絶望です。
<3ヶ月以上滞在する際の労働許可の取得の義務づけ>
研修等で就労する場合でも、3ヶ月以上の滞在をする場合は、労働許可が必要になりました。詳しくはイタリア大使館へお問い合わせ下さい。