
ローマの食卓「味本位のフラスケッタ」
fraschetta=フラスケッタとは・・・カステッリ・ロマーノ地方でのイタリア版居酒屋。トラットリアよりもさらに庶民的な店です。フラスケッタに行くとは、イタリア版居酒屋に行くことを意味しています。また、カステッリの中でアリッチャという街がありますが、アリッチャに行くとは、ポルケッタを食べに行くことを意味します。
ローマのワイン貯蔵庫といわれるローマから東南30キロほどの小高い丘が続く地域に「カステッリ」と総称される町がいくつかあります。ここはカステッリワインの産地であり、子豚の丸焼きポルケッタの産地でもあります
元々は、ワインの量り売りを買いに来る人に味見をさせていました。小高い丘で、ローマ市内の真夏の暑さから逃れる意味もあり、家から食べ物を持って来て、ワイン屋でワインを買って食事をするようになり、ワイン屋でおつまみのサラミや特産物の豚の丸焼きを置くようになり、木製のベンチやテーブルを置くようになりフラスケッタと呼ばれていました。そして… 今ではトラットリアよりさらに手軽に食事が出来る場所になっています。
豚の丸焼きで特に有名なのは、カステッリの中でアリッチャという町です。アリッチャのフラスケッタでは、お皿がプラスチックだったり、容器がプラスチックのサラダボールだったりしますが、味は抜群です。
サラミ、コッピエッテ(馬の肉を干したもの。今は豚肉でも作る)、オリーブ、羊のチーズ(フレッシュなものから熟成したものまで)、で始まり、豆と豚の皮のスープ、豚の胃袋の煮込み。もちろん豚の丸焼きも。
これらをパンと一緒に食べるので(イタリアの皮が香ばしいパンとの相性が抜群)ここで、かなりおなかがいっぱいになります。
それでもパスタ。羊のチーズをふんだんにまぶして胡椒で引き締めたパスタ「カーチョ・エ・ペーペ」、イノシシ肉のパッパルデッラ(きしめん状の更に太いパスタ)、ベーコンとトマトのアマトリチャーナなど。
まだ行ける場合は、次の「セコンド」第二の皿、つまりタンパク質へ行きます。羊の内蔵を煮込んだ「コラテッラ」、牛テールのトマト煮込みなど。もちろんワインはフラスカーティです。
詳しくは→ こちらから
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