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ローマ
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ローマ再訪・ベルベデーレのトルソ

 ルネッサンスが花開いた頃の芸術家達が古代ローマの作品を見ていかに興奮したかを考えると私も興奮する。このトルソはそのシンボル的作品です。
 このムキムキな男性像は、法王ユリウス二世(1503〜1513)のご時世にローマのカンポ・デ・フィオーリ付近で発見された紀元前1世紀の大理石彫刻。他の多くのローマ時代の大理石彫刻と同じようにギリシャ彫刻(ブロンズ)のコピーらしい。
 ヘラクレスをかたどったものと言われている。現在見られるように四肢と頭が欠けた状態で発見されてからバチカン内のベルベデーレの中庭に置かれ、そこから「ベルベデーレのトルソ」と呼ばれています。力強い筋肉の動き、ダイナミックなポジション。古代から現代を通して彫刻の傑作と言ってよいと思います。


 これが発見された頃はルネッサンスの盛り。著名なミケランジェロやラファエロが活躍していた頃です。

 ミケランジェロはこの彫刻に惚れ込んで、ユリウス二世が欠けた部分を修復するようにミケランジェロに依頼したけど、ミケランジェロは「いや、このままが美しい!」と言って依頼を断りました。

 ミケランジェロは「彫刻の傑作とは、完成した作品を崖から転がし、あちこち欠けて、それでも美しいものが傑作だ」という言葉を残しているそうだけど、この彫刻を頭に浮かべて言ったものだと思います。


 なぜルネッサンス期の芸術家たちが古代ローマ美術に興奮したかというと、ルネッサンス様式が始まる前の美術様式のせいです。

 ビザンチン様式は、古代ローマ帝国がものすごく大きくなって、首都をローマからトルコのコンスタンチノープル、今のイスタンブールに移動したことから始まる。ビザンチン様式は千年ほど続く中世時代の美術様式です。



 千年もの間、平面的で人間性を欠いたビザンチン美術を見慣れた目に、当時は地方であったローマだったからこそ残っていた数々の遺跡にあったリアルな彫刻群やフレスコ画を見た芸術家の感動を想像すると、そのことが感動を呼びます。人間回帰の機運が高まるわけですが、ただし、表向きは神の権威は絶対ですから、興味の中心を人間に移した偉大な芸術家達は自分たちの作品の中に人間への興味、そこから来た探求、探求の結果の科学的知識を隠しました。その原点を「ベルベデーレのトルソ」に見ることが出来ます。


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