ローマ観光ガイド
 


 

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サンピエトロ寺院の観光案内

 バチカン市国は、世界最小の独立国です。実際には独立国といっても税関等は無く、ローマの中で政治的に独立した場所と言えます。これは1929年にイタリア政府との間で結ばれたラテラノ条約により、教皇庁がイタリアにあった教皇領の権利を放棄するかわりに、バチカンを独立国家とし、イタリアにおけるカトリック教会の特別な地位を認められたのです。
 
 バチカン市国にはカトリックの総本山であるサンピエトロ寺院があります。ここはキリストの1番弟子ピエトロが殉教したと伝えられている場所です。

 サンピエトロ寺院は、カトリックのトップとなるローマ法王が住んでおり、法王が交代する際のコンクラーべという宗教会議もここで行われています。新しい法王が誕生する際は、信徒がサンピエトロ広場に集まります。
 
 今でも教皇の衛兵としてスイス人衛兵が約100名ほど常駐しています。このスイス人の衛兵制度は1505年教皇ユリウス2世により創設されたものです。1527年、ローマがカール5世の神聖ローマ皇帝軍に侵攻された際(ローマ略奪)に、身を犠牲にしてクレメンス7世の避難を助けたことで、一躍、名を馳せた傭兵です。その功績をたたえ、現在でもスイス国内でカトリック教会からの推薦を受けたカトリック信徒の男性が、衛兵に選ばれています。

 毎年の復活祭や聖誕祭などローマ法王のミサが行われる特別な日には、数万の信者が広場を埋めます。観光での訪問の際は、このような時期を避けることが賢明です。
 
 世界で唯一、公用語にラテン語が使われており、公式文書もラテン語です。ただし、通常の業務においてはイタリア語が話されています。ちなみに、イタリアの学校では、今でもラテン語を教えています。
 
 外交用語は、フランス語が用いられており、警護に当たるスイス人衛兵はドイツ語を使っています。この他、日常業務ではスペイン語・ポルトガル語・英語も使われています。

<サンピエトロ寺院>
 3世紀に、聖ピエトロの墓の上に建てられ、何度かの改修が行われ、17世紀に完成したサンピエトロ寺院はミケランジェロ、ラファエロ、ベルニーニ… ルネッサンスの巨匠達が腕をふるった、建物全部が芸術作品です!カトリックの総本山でローマ法皇が居住している。ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロなど優れた建築家によって建設が進められ、現在の規模で17世紀に完成するまで、約200年かかりました。歴代の法王によって収集された作品の並ぶ27の美術館、博物館は、必見の場所です。
 
 美術史においてルネサンスの最盛期は、1450年から1527年のローマ略奪迄です。このうち前期はメディチ家の支配するフィレンツェで、後期は教皇をパトロンとしたローマで展開されました。ヨーロッパにおいて神聖ローマ帝国の権力が落ちてバチカンを中心にした教皇の政治力が上がった時期でもあります。政治の中心がローマになり、また、イタリアがヨーロッパの文化の中心になりました。その中心がサンピエトロ寺院だったのです。

 サンピエトロ寺院の入場時間:7時〜19時(冬期は18時半迄)入場無料
 バチカン美術館はこちらから

<サンピエトロ広場(バチカン広場)>
 バロック期を代表するベルニーニの設計。17世紀に完成しました。最大直径240メートルある楕円形の広場です。40万人入ることができます。
 
 その中心にはカリグラ皇帝がエジブトから運んで来た巨大なオベリスクが据えられています。広場はオベリスクを中心に140人の聖人の像に囲まれています。

 サンピエトロ広場の中央にあるレリーフには、映画「天使と悪魔」で有名になった「ウェスト・ポネンテ」という風のレリーフがあります。サンピエトロ広場には「ウェスト・ポネンテ」以外にも、風の方向を表すレリーフが15点配置されています。

<サンピエトロ寺院の巨大ドーム、クーポラ>
 イタリアの教会堂のドームは、イタリア語でクーポラ(cupola)と呼ばれています。
 
サンピエトロ寺院のクーポラはミケランジェロの作で、エレベータで最上部まで上ることが出来、ローマ市街を眺めることが出来ます。
 

<マグダラのマリアとピエタ>
 ローマのサンピエトロ寺院の中にあるピエタ像はミケランジェロの最高傑作であるだけでなく、「モナリザ」や「最後の晩餐」とならぶルネサンス期の最高美術品の一つです。この彫刻「ピエタ」は死せるキリストを抱きかかえる聖母マリアの嘆きを表現したものと言われています。しかしミケランジェロの「ピエタ」のマリア像は聖母マリアとしてはあまりにも若すぎて、彫刻の製作時点から疑問がもたれていました。聖母マリアではなく、マグダラのマリアではないかとの印象を持った人が多かったのです。これに対してミケランジェロは彼の心の中にある聖母マリアの純潔のイメージを彫り出したもので,わざと若く彫ったと弁明しています。
 
 マグダラのマリアは、キリストの女弟子の一人で、キリストの十字架刑に立会い埋葬を見守っていた女性の一人です。そしてキリストの復活にも立会う重要な役割を果たしています。イエスの遺体に塗るために香油を 持って墓を訪れたとの聖書の記述に由来し、「携香女」(けいこうじょ)の称号も与えられています。その後、布教活動に従事したと伝えられており、正教会・カトリック教会・聖公会では聖人に列せられています。しかし、マグダラのマリアは聖書の中ではほとんど記述がない女性です。その理由としては彼女が改悛した罪深い女性、娼婦であったからとも言われています。
 
 もちろん教皇庁の依頼は聖母マリアを「ピエタ」の女性として彫り込むことが前提でした。でもみるものが観ると、キリストの死を看取ったマグダラのマリアのように思えてくるのです。そのため、いまでも「ピエタ」のマリア像はマグダラのマリアだという見解を持つ識者がいます。この女性像に込められたミケランジェロの想いを傑作「ピエタ」を眺めながら想像するのも、ローマ訪問の楽しみの一つなのではないのでしょうか。


 
<バチカン近くでお昼ご飯>
 トラットリア「Dino&Tony」はバチカン美術館からさほど遠くないディーノとトニー兄弟がやっているこじんまりした店です。ここの名物はピッツァをベースにした前菜です。
 ミックス前菜(ピッツァベース。いろんな味の小さいピッツァや、具を入れて丸め込んだピッツァなど)それに4種類のパスタ、2種類の肉類、3種類の野菜を持ってきてくれました。
 イタリアの店で食事がうまく行くというのは、料理自体のおいしさはもちろんのこと、店の人の態度が大きくものを言います。大事にしてくれたという感じと、リラックスさせてくれる感じ。食べることを通してカタルシス。これが、イタリア式食事の醍醐味です。
 
<Dino&Tony>
 住所:Via Leone IV, 60, 00192 Roma  電話:tel :+39-06.39733284