イタリア・トスカーナ地方の世界遺産
世界の歴史、遺跡の宝庫イタリア。イタリアのトスカーナ地方にはユネスコの世界遺産が6ヶ所登録されています。ひと味違ったイタリアの旅をお楽しみ下さい。
フィレンツェの歴史地区(1982年登録)
ピサ・ドゥオーモ広場(1987年登録)
海洋国家としてベネチアと競って一時代を築いていたピサ。この中心地のドゥオモ広場には、修復工事の完了したピサの斜塔があります。
ピサ・ドゥオモ広場にある中世ロマネスク様式の建築物が世界遺産に登録されています。
主な建造物としてはピサの斜塔を初めとして、大聖堂(ドゥオーモ)、洗礼堂、墓所(カンポサント)からなります。
サンジミニャーノ歴史地区(1990年登録)
フィレンツェから南に56kmの丘の上にある塔の町として世界遺産に指定されています。
中世の塔などのモニュメントで有名な世界遺産に登録されているサンジミニャーノ(San Gimignano)の町は、中世の時代には宿場町として栄え、最盛期の13、14世紀にはには富と権力を象徴する塔が72本も建てられました。現在でも15本の塔が中世の姿のまま残っています。
シエナの歴史地区(1995年登録)
市街は城壁で囲まれ、カンポ広場を中心に、丘の尾根を放射状に外に向かって伸びており、これらが街の基本的な骨格となっています。金融都市として有名なこの町には、世界最古の歴史を持つモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行(1472年創業)の本店があります。ゴシックの美術が栄え、当時はルネサンスのフィレンツェと肩を並べる芸術の中心地でした。
「シエーナ歴史地区」として1995年に世界文化遺産に登録されたシエナは、世界で最も美しいと言われるカンポ広場で有名です。
ピェンツァ歴史地区(1996年登録)
シエナの貴族ピッコロミニ家が神聖ローマ帝国皇帝のフリードリヒ2世からピエンツァを含むヴァル・ドルチャ(オルチァ渓谷)の地を与えられました。ピエンツァ出身のピウス2世が教皇となると、ピウス2世は、この地を自らにちなんでピッコロミミと名づけ、理想のルネッサンス期の街づくりに挑んだのでした。
フィレンツェの建築家ベルナルド・ロッセリーノを呼び寄せると、1459年から工事が始まり、大聖堂を始めとする豪奢を凝らした数々の建造物を残した。大聖堂、教皇の館が連なるピッコロミミ広場などの街並みは世界遺産として現存しています。
ヴァル・ドルチャ (Val d'Orcia)(2004年登録)
トスカーナ州シエナ県にある広い谷で、北東にはモンテ・アミアータとウンブリア州との州境がある。ヴァル・ドルチャとは、「オルチャの谷」と言う意味を表し、オルチャ渓谷とも訳される。名前の元となったオルチャ川が中央を横切り、美しい風景が拡がり、中世に起源を持つ様々な街があり、その中の二つにピエンツァとモンタルチーノが含まれています。
オルチャの谷は重要な「自然、芸術、文化」公園にもなっており、すばらしい景観と、多くのルネサンスの芸術家により伝播された注目に値する芸術の保存(ピェンツァ歴史地区)のために2004年7月2日よりユネスコの世界遺産として認められています。
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