Cucina Italiana

クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第62号

家庭で手作りピッツァ

はじめに


 ピッツァはビール酵母菌を混ぜた小麦粉を水と塩少々、オイル少々で練って寝かせて焼くだけ、、、だけど、デリケートでちゃんと外がカリカリで中を程良くやわからく焼きあげるのには、たくさんのコツがいります。Midoroimaさんも家で何度も試したけれど結局「金輪際、家ではピッツァを作りません」と宣言してしまいました。
 
 でもピッツァの女神様が降臨しました。というかダンナのバンド仲間の練習に、ナポリの女性がやってきてピッツァを教えてくれたのです。ダンナのバンド仲間のベーシストの伴侶です。ナポリ女がピッツァを作れなかったら出身地を偽証したほうがいい。というわけで、おじさんバンドが楽しんでる間に、ピッツァ生地の作り方を披露してくれたのです。第62回はピッツァの女神様による家庭で手作りピッツァを紹介します。
 
協力者と刊行内容
http://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html
 
ヤマネミドリさん→http://www.ivc-net.co.jp/trans/yamane/

 

ピッツァ作りのコツ



バンド仲間。ベーシストの伴侶がピッツァの先生。

 


翌朝起こした時の状態。

 主な作り方のコツは次のようです。
 
<コツ1>
 普通は小麦粉の山にビール酵母を溶かしたぬるま湯を注いでいくのですが、作り方が逆です。まず、容器にぬるま湯を入れ、そこにビール酵母を溶かし、少しづつ小麦粉を入れていきます。 <コツ2>
ポタージュスープほどになったら、そこで30分寝かせます。 <コツ3>
そして、小麦を足していって、つきたてのお餅ほどの柔らかさになり、手にくっつかなくなったら、丸めて小麦粉をまぶして一晩寝かせる。 

 


オーブンに入れる前。

<コツ4>
もう一度練って、丸めて小麦粉をまぶして寝かせる。そして、オーブンに入れる1時間前の状態がこれ。

 


オーブン皿によく伸ばした状態。

<コツ5>
適度な量をとってオーブン皿によく伸ばす。そして風邪を引かないように布をかけてオーブン内で1時間寝かせる。1時間たつと、発酵はまだ続いていて、内部に泡が出て表面がでこぼこしてる。これが良い状態じゃ。

 

<コツ6>
上にトマトの水煮を潰したものを伸ばし、塩を全体に振ってオリーブオイルをかける。
 
予め熱くしておいたオーブンに入れ…20分経ったら、みじん切りにしておいたモッツァレッラを乗せ、アンチョビーを乗せて「ピッツァ・ナポリ(ナポリにはないトッピング、というのがおかしい)」の出来上がり。焼き上がったあとは、1,2分オーブンに入れておくべきです。。。

<コツその他>
生地を伸ばすときに、なるべく均一にする。お皿が二つあるなら、薄さを確認してオーブンの滞在時間を調整せねばならない。経験が必要な料理なのでありました。次回はきっとうまくいくでありましょう!!

 

 左から二人目のピンクのセーターの彼女がピッツァの先生。年上に囲まれてエキゾチックでかわいいな。Grazie!!

 

次回予告


 2017年の復活祭は4月16日。復活祭の翌日はパスクゥエッタと呼ぶ連休のお休み。パスクゥエッタには家族だけでなく知合いも呼んでの大食事会を開催します。イタリア人の概念では食事会の出席者が"家族”。つまりパスクゥエッタはファミリーの一大イベントです。次回はパスクゥエッタの食事会を紹介します。
 
協力者と刊行内容
http://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html
 
ヤマネミドリさん→http://www.ivc-net.co.jp/trans/yamane/

 

発行


ITALIAN VIDEO COLLECTION NET
 
株式会社イタリアンビデオコレクション
情報の投稿・ご意見・お問合せは
info@ivc-net.co.jp
イタリアでのビジネスや旅行は
http://www.ivc-net.co.jp/