Cucina Italiana
クチーナ・イタリアーナ(イタリアの台所)
第64号
春もたけなわカルチョーホ(アンティチョーク)祭り
はじめに
4月はカルチョホ(アーティチョーク/朝鮮アザミ)の旬。正確に言うと、カルチョーホの中でもロマーノと呼ばれる球形の種類の旬。細長いサルド(サルデーニャ出身)はすでに寒い時期から出て、この時期には終わっている。4月になると球形のローマノが出て、ロマーノの産地、ローマ近郊のラディスポリでカルチョーホ祭りがあるといよいよ春もたけなわというわけ。
第64回はMidoromaさんがラディスポリのカルチョーホ(アンティチョーク)祭りを紹介します。
協力者と刊行内容
→http://www.ivc-net.co.jp/cucina/index.html
ヤマネミドリさん→http://www.ivc-net.co.jp/trans/yamane/
カルチョーホの試食
カルチョーホを待つ人々
昔はカルチョーホだらけの祭りだったのだけど、今やどこもそうした特産品の祭りはいろんな屋台が並ぶマーケットみたいになってる。そこは無視して、カルチョーホ祭り部分を堪能した。「マーケット」部分の末尾はカルチョーホを売る農家直売の屋台が続き、そして広場につながっている。そこではテーブルが並び、人々が何やら興奮気味にざわめいてる。
昔のカルチョーホ祭りの名残であり、今回の訪問のメイン。カルチョーホの試食だ。
ここで揚げカルチョーホを5ユーロ(赤ワイン付き)で買う。昔は、無料だった上にフライだけではなくいろんなカルチョーホ料理を楽しめた。それでもこんなにたくさんのカルチョーホを一同に見る事、そしてたくさんの人が一度にカルチョーホに関わっているのを見るのは祭りならではのこと。
屋台と言っても大きなテントを張った大掛かりな屋台。おばさんからカルチョーホを受け取ったテーブルの後ろに大釜が見える。巨大な釜でカルチョーホを揚げているのだ。
切ったカルチョーホに小麦粉をまぶす人。
「屋台」の脇を廻るとカルチョーホの山に遭遇。
アジア系アラブ系移民が目立つのもご時世。
買ったカルチョーホはこれ。アツアツの所をいただきます。
カルチョホ尽くしのコース
カルチョホとエビのソースで和えたニョッキとカルチョーホのリゾット。
最後はレストランで仕上げ。ラディスポリのレストランはこの祭りの期間(金土日の三日間)は一律20ユーロでカルチョホ尽くしのコースを提供している。
カルチョホのソースをかけた魚とカルチョーホをつめたイカ。
デザートはカルチョーホじゃなかった。。。
次回予告
ヨーロッパの各国は5月1日はメーデーの休暇です。デモ行進するのは共産党の人だけで、普通のイタリア人は連休を楽しみます。楽しみ方の一つがホームパーティ。この時期は空豆の出回る時期で、空豆をテーマのホームパーティが開催されます。次回は5月1日は空豆パーティの日をお知らせします。
協力者と刊行内容
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ヤマネミドリさん→http://www.ivc-net.co.jp/trans/yamane/