受付。観覧車レストランという会社で、トラックにしつらえたキッチンとノウハウを持って、各遊園地と交渉して観覧車を借り切るシクミ。
観覧車一箱に二人から4人まで。でも大人4人はちょときつい。座ると、箱の端から端に渡るようにH型に切り取った板を乗せてテーブルにする。ボツボツのついたランチョンマットを敷いてお皿などが滑らないようにする。まずはパンとお水が配られた。
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箱に乗り込むのに、一つ乗ったら、次の箱ではなく半周して次の客を乗せる。バランスを取るんだね。
7時半からの回に乗った。この後は9時半、そして11時半。夕日を見ながらの食事で良い選択だった。
ゆっくりと五周くらいした頃、キッチンに動きが見えた。招集された給仕たち。
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前菜の登場。 イカのトマト煮、ムール貝と豆、鰯の包み焼き。いただきま〜す
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外を眺める余裕もある。
…というか、キッチントラックの様子を探る。おなかがすいた。
来た来た!
パッケリ・ボンゴレ
パッケリは大型マカロニ。パスタの材料は同じなのに形で食感が変わる。デリケートな魚介類には細長いパスタを合わせるのが普通だけど、最近のオリジナルレシピには食感を変えて短いパスタに合わせるシェフも少なくない。うん、悪くはなかった。
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だんだん日が暮れてきた。
オレッキエッティの鰯と羊チーズあえ。
これまた大胆な組み合わせ。
オレッキエッティは南イタリア・プーリアの特産パスタでたいていはブロッコリと合わせる。ここは鰯、しかも、魚料理にチーズを使わないのが普通なのに、香りの強い羊のチーズを合わせてきた。チーズの量が絶妙で、鰯の味を損なわずに済んでた。
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鯛の衣焼きとポテトのオーブン焼き
ハタのトマト煮とポテトのオーブン焼き
魚料理二種。どちらも悪くはなかったけど、量が… 味見か…
まぁ、脂肪を余分に蓄えている身としては、これで十分なのだけど。
あ、ちなみに、パスタも魚料理も二種類づつ提供してくれるのではなく、私と旦那で違うものを頼んでシェアしたのです。
一皿づつ、二周くらいで平らげ、ゆっくりゆっくり回りながら地面につくと、給仕が空のお皿を受け取って近くのゴミ箱へ放り込む。次の料理はまたゆっくりゆっくり回って地面について、さっと手渡してもらう。
普通は給仕がテーブルの間を歩きまわるけど、この場合はテーブルが給仕に近づいていくわけ。
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最後は
ティーラミスー(イタリアで「ティラミス」と言っても通じません) これも一周で素早くたべるのではなく、二周くらいの余裕をくれた。
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2時間ほど経ったこの頃になると、身動きとれないのが窮屈になってきて、降りることができるのが待ち遠しくなるので、呆気無いという感じがしない。
夜になって涼しくなってきて、気持ちのよい夕食でした。
観覧車レストランのホームページによると、ピッツァのコースがお一人15ユーロ、お食事のコースがお一人25ユーロと、お手軽な料金になっています。お散歩がてらに試されては如何ですか。
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