ローマから吹く風




トリュフ狩り

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 トリュフはキノコの一種で、イタリアの山間部、特に中部イタリア で良く採れます。白と黒があり、白いのが逸品で、大きいのが採れるとネット競売を 通じて高値で取引されてニュースになったりしています。
 
 ご近所のフェデリコがアブルッツォ州の山にトリュフ狩りに行くと いうのでついて行きました。初めての経験。


 

 
 タルトゥーフォ(イタリア語のトリュフ)は動物の鼻を借りないと 探せない。フェデリコはタルトゥーフォ探しに犬を使います。
 
 フェデリコのトリュフ犬「リーナ」です。雑種のメス犬。トリュフが大好きで、見つけると食べてしまうので、しっかりと見張ってないといけないそうです。

 
 フェデリコが「行け!(VAI!)」と言うと、すぐに走りだします。リーナは素直に行って、 鼻を地面に押し付ける。
 
 フェデリコはだいたいどのへんにトリュフが育つのか知っているので、そのあたりに来ると「探せ(CERCA)」とコマンドします。
 
 リーナは鼻を地面に押し付けてしきりに嗅ぎまわります。


 

 
 タルトゥーフォを嗅ぎ付けると、両前足で「ここ掘れわんわん」をやる。片足だとモノは小さいのだそうです。
 
 掘り始めたら、フェデリコはすばやく寄って、専用の鋤で地面を掘 る。リーナは見つけると食べてしまうので、リーナの先を行かねば ならぬ。良いタルトゥーフォは、見つけたら掘り起こして食べず に主人の元へ持って行くのだそう。

 
 見つけたタルトゥーフォをリーナに見せて、それからご褒美をあげる。ご褒美はパンの切れ端。ほんの一口だけど、それが楽しみでお座りして待つ。
 
 フェデリコのジャケットのポケットにはパンくずがいっぱい。

 

 今日の収穫。売ったら50ユーロくらい(約7000円)かな、とのこと。フェデリコは親切にも観客の私たちに収穫の半分をプレゼントしてくれた。
 
 キノコと和えたパスタに、贅沢に削ってかけて食べた。おいしかったよー。残りは、みじん切りにして、オリーブオイルに漬けた。タルトゥーフォ・オイルにして香りを楽しもうというわけ。ブルスケッタ(パ ンを焼いてニンニクとオリーブオイルをかけて食べる)にかけても おいしい。