ローマから吹く風




またまたシルビオのレストラン

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 元ご近所でダンナの弟分、料理が大好き人間シルビオ。いまがんと闘いつつ、化学治療の合間です。シルビオが気分のいい時を見計らって昼食に招待してくれました。


<第一の皿:春の味パッパルデッラ>
 
 第一の皿は、春の味パッパルデッラ、サルシッチャとアスパラガスです。
 
 パッパルデッラはきしめん状の太いパスタ。これはシルビオの奥方のお手製。自家製パスタはほんとにおいしい。Midoromaさんもいつか挑戦しようと思いつつ、食べる専門です。


<第二の皿:仔牛肉の盛り合わせ>
 
 ライオンのトマトソース煮と象のワイン煮、とシルビオがふざけて言ったけど、実際は仔牛。シルビオは仔牛をよく使う。
 
 手前が仔牛のトマトソース煮で、奥が仔牛のワイン煮。
 
 仔牛肉の3種と付け合わせの野菜の盛り合わせ。イタリアの普通の食べ方は一品づつ一皿に持って順番に食べる。これは少しづつ取り分けで日本風です。


<付け合わせ>
 
 手前はズッキーニとポテトのオーブン焼き。その奥がいんげん豆のサラダ。
 
 取分けてくれているのがシルビオ。
 
 シルビオはあまりたくさん食べられない。ワインも飲めない。もてなすことのみを楽しみにしています。




<デザート:ズッパ・イングレーゼ>
 
 これも奥方作。クリームもケーキ部分もお手製。
 
 甘いモノはあまり好きでないMidoromaさんもぺろりと平らげてしまいました。


 シルビオは前の晩から仕込みを始めて、息切れしながら作ってくれた。奥方に向かってなにかと文句を言ってイライラを少しづつ出していた。体に変化があって、気分は上々というわけではない。歩くのも杖をついてゆっくりしか歩けない。いきなりのこういう変化を受け入れるのは簡単ではない。一番身近な人に当たって発散してしまう。
 二人に一人が発病するであろうと言われるがんの闘病。ひとごとではないとおもいつつ、シルビオを見ています。来週、また化学療法を始める。
 がんばって!