ローマから吹く風




フェッラゴーストのお食事会

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 8月にはイタリアで大事な祭日があります。8月15日。日本では敗戦記念日、そして旧盆、キリスト教世界では聖母マリアの昇天祭。我がイタリアではカトリック国としての面では「聖母マリアの昇天祭」ですが、一般にはその名前「Assunzione」と呼ばず、「Ferragosto(フェッラゴースト)」と呼びます。
 
 この日の過ごし方はアウトドアでピクニックとかリゾート地のレストランで外食です。でもMidoromaさんの家では、この夏の盛りの暑い時に混んだ道路をのろのろ行って、混んだレストランで適当にあしらわれつつ仕方なく食べて、またのろのろ帰ってくる…というのを避けようと家で過ごすことが多いのです。でもお祝いをしないわけにはいかないので、お祝いのお手軽ごちそうを食べます。


<ムール貝の胡椒風味の蒸し煮>
 
 インペパータ・ディ・コッツェ、ムール貝の胡椒風味の蒸し煮です。
 
 簡単で美味しい料理。出し汁がおいしい料理なのでここではブルスケッタ(焼きパン)を下に敷いてます。
<イチジクと生ハムと白ピッツァ>
 メロンと生ハムはもうおなじみだと思いますが、イチジクと生ハムの組み合わせもあるんです。メロンと同じように、果物の甘さと生ハムの辛さの組み合わせが最高です。常々この組み合わせを最初に思いついた人に是非お礼を言いたいと思ってます。どなたなんでしょうね。
 
 ここでは、ローマではおやつになったりする白ピッツァ、普通のピッツァの生地をやや厚めに伸ばして焼いたもの。伸ばしてから塩を振る、塩とオリーブオイルを振る、塩とオリーブオイルとローズマリーノを振るというバリエーションがあります。似たようなものがローマ以外の土地にもありますが、呼び名が違い、厚さが微妙に違い、塩加減が微妙に違います。

 きっちり冷えた白ワイン。トスカーナの白ワインで白と言うより黄色。白でも13度位あります。冷やすと口当たりが良くなってグビグビいけてしまって、フェッラゴーストの昼食後のお昼寝の良き助けになってくれます。


<スパゲッティ・ボンゴレ>
 
 これは、車で5分ほどの魚屋さん兼トラットリアのもの。「キャンプ場のサービス、高級レストランの味」と呼んでる店です。
 
 ようは近くのお店で頼んで作ってもらい、お持ち帰りのお品。これがなぜかとても美味しいのです。アサリが新鮮なのでしょうか。
<アマトリチャーナ>
 ベーコンと玉ねぎとトマトソースのローマでお馴染みのパスタ。どちらかと言うと冬っぽいソースだけど、簡単で美味しいし、多分息子のリクエストだと思います。
 
 手間をかけずに豪華なお食事。庭に面した木陰の豪華な昼食会でした。
 
 食後はお決まりのお昼寝。これがローマの伝統です。