ローマから吹く風




レストラン・谷のインコ

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 新コロナ渦で自粛を指示されていたのが6月3日でフェーズ3に入り、州を超えて移動することができるようになった。そこで日本だと山梨県に似ているアブルッツォ州に行ってきました。
 
 ローマがあるラツィオ州に中央の山脈に向かって隣接している。山と緑が多い地域で、山梨を思わせる。 そこに別荘、と言ってもアパートだけど、を持ってる友人がいて、早速遊びに行きました。家があるのはスルモーナ。でも、今回扱うのはスルモーナから車で30分ほど、さらに山の中に入った小さな町、CANSANO(カンサーノ)。住人242人という小さな街。


<まずはコーヒー>
 
 街から街へ移動すると、まずすべきはコーヒー。BARでエスプレッソを飲むわけだが、そのBARは小さいので規制で客が中に入る事ができない。安全距離を保てないからです。
 
 注文した後、外に用意されたカウンターで運んできてくれるのを待って、そこで飲む。安全距離を保てるように床にテープで印が付いています。
 
 コーヒーを飲んでから、今回のミニ旅行の仲間と広場でおしゃべり。安全距離を保っておしゃべりをします。州を超えて移動ができるようになって初めての日曜日。何か、特別なことをしたいとこのミニ旅行になったわけですが、ミニ旅行のメインは日曜の昼食です。



<選んだレストランは谷のインコ(ARA DEL COLLE)>
 選んだレストランは小さな街の隠れた宝石とも言える、谷のインコ(ARA DEL COLLE)です。ルネッサンス後期かその後っぽい建物で、二階は泊まれるようになっている。
 
 レストランは一階。看板を潜って入ると庭になっていて、観葉植物と花がいっぱい。座れるようにもなっていて、いかにもリラックスを約束してくれるたたずまいだ。1週間くらいここに宿泊してのんびりしたい気分になる。前日まで三日にわたってあられが降って、庭に人を迎える準備ができてないそうだ。食事後に座っちゃったけど。



<第一の皿:アヒルのラグー>
 
 アブルッツォ州は山の中だからシビエ料理が郷土料理。中でもアヒルが特徴的です。他の土地ではあまりこのメニューにお目にかかりません。
 
 せっかくだから、アヒルのラグー(ミートソース)にしました。パスタは超幅広のパッパルデッラ。もちろん自家製。
 
 麺は程よい歯応えがあって、生オリーブオイルとチーズだけでも美味しいだろうなと思いました。


 

<付け合わせをシェア>
 
 第二の皿(肉類)は取らずに、付け合わせを色々とって皆とシェアすることにしました。子羊のミートボール(上写真左)。アブルッツォの羊のチーズ盛り合わせ(上写真右)。
 
 サラミと生ハム、そして野菜はチコリ(下写真)。フォークのそばの黒っぽいものは猪の腸詰め。匂いが苦手な人もいるので少量にしてもらった。私はもちろん食べる。このお皿は大皿から取り分けたもの、第一回目が入っている。この後も、何回かお代わりしました。サラミはほぼ生に近い。 チコリは茹でたものをニンニクと唐辛子でフライパンで炒めたもの。苦味が弱くなって食べやすい。
 
 他にもブロッコリ、ナスとズッキーニのローストがあったけど、写真を撮るのを忘れました。



<ご当地ワイン>
 
 ご当地ワイン。銘柄はあるのだろうけど、ハウスワインをお願いしてラベルのないカラッファ(ワイン用のデカンター)で来たので名前はわからない。やや辛め。
 
 グラスに注ぐと芳香が鼻をくすぐった。トスカーナほどタンニンが強くない。デリケートなアブルッツォ料理に合う感じ。
 
 ワインはご当地のものをご当地料理と一緒に飲むのが一番美味しいと思います。


<デザート>
 
 デザート(ドルチェ)は、ナッツのムース、チョコレート掛け。自家製。
 
 この後、コーヒー。水も注文してて、これで一人25ユーロ(約三千円)でした。
 
Ristorante ARA DEL COLLE
 Piazza XX Settembre, 14, 67030 Cansano AQ
 電話:39 347 096 7396
 Facebook:https://www.facebook.com/pages/category/Pizza-Place/ARA-DEL-COLLE-211563309176330/