イタリアの食の文化


ピエモンテ州(トリノ)の料理と食材、ワイン

 ピエモンテ料理はサヴォイア家がトリノに首都を構えた際に、持ち込んだフランス宮廷料理がベースと言われ、一般的イタリア料理とは、異なり、バターやラードを使い、複雑なレシピのソースをかけるのが特徴です。
 
 グルメ垂涎の白トリュフ産地、ゴルゴンゾーラチーズの生まれ故郷でもあります。生野菜をスティック状でいただくバーニャカウダー、パンナコッタもこの地方で生まれています。
 
 また、チョコレートはトリノのサヴォイア家の貢ぎ物として入ってきたもので、トリノはヨーロッパのチョコレートの発祥の地あるいは中心地とも呼ばれています。
 
 トリノのチョコレートは→こちらから

ピエモンテ料理

野菜のバーニャカウダー(Bagna Cauda)
 生の野菜スティックをたっぷりのニンニク、オリーブオイルで作ったソースに浸して食べる料理。 ジャガイモ、カリフラワー、カブ、セロリなどの定番野菜の他に、カルドゴッボ、トピナンブールなどの地元野菜を使うこともあります。
 
タヤリン(Tajarin)
 卵入り手打ちパスタ。細麺。シンプルにセージ風味の溶かしバターなどで食べます。
 
牛ブラザート・バローロ風味(Brasato)
 赤ワインで牛肉を煮込んだブラザート(Brasato)は弱火でじっくり煮た肉の煮込み料理です。 バローロ・ワインで煮ることが多いのが特長です。
 
 トリノのお薦めレストランは→こちらから

トリノのドルチェ(デザート)

ビチェリン(Bicerin)
 ミルク、ビターチョコレート、砂糖、エスプレッソコーヒー、ホイップクリームで作ったチョコレート飲料。イタリア初代首相もお気に入りだったビチェリンという温かい飲み物。
 
ジャンドゥイオッティ
 へーゼルナッツクリームを混ぜ合わせたジャンドゥイオッティと言う名前のチョコレート。
 
パンナコッタ (Panna cotta)
 イタリア語で生クリーム(パンナ)を煮た(コッタ)と言う意味の名前で、中世の頃はまだ生クリームの概念がなく、牛乳あるいは牛乳の上澄みの濃い部分をデンプンと一緒に煮込んで、固めたものでした。トリノ起源のお菓子と言われています。

ピエモンテ州のワイン

 イタリアのピエモンテ州にあるバローロ、バルバレスコは、イタリア土着種のネッビオーロ種ブドウを使った最高級の赤ワインの産地として有名です。DOCG、DOCに分類された最上級ワインの数はイタリア最大で、トスカーナ州とともにイタリアワインの2大生産地となっています。各種ジビエの食習慣のあるこの地方では、多くのイタリアワインが軽めの味わいになっている中で、どちらかと言えばフランスに近い長期熟成に耐える、アルコール度数が高く、しっかりした渋みとこくのあるワインを作っています。
 
 DOCG、DOCについては→こちらから
 
 バローロ、バルバレスコのワイナリーは→こちらから

ピエモンテ州の食材

 イタリアのピエモンテ州は、地元料理として伝統的に使われてきた食材は肉と野菜、バターやチーズなどの乳製品が中心となっています。 魚介類はほとんど使われず、ジビエやキノコ、トリュフといった山の幸がメインとなります。
白トリュフ
 フォアグラ、キャビアとともに珍味の一つとして重宝されているトリュフ。トリュフの名産地であることから、その中でも高価な白トリュフの世界的な祭典が、ピエモンテ州のアルバで毎年秋に開催されます。
幻のチーズ、モンテーボレ(Montebore)
 モンテーボレ(Montebore)というピエモンテ州のチーズです。牛乳と羊乳の混乳チーズです。円錐状のチーズが重なっている奇妙な形をしています。独特な香りの中には、甘い濃厚な香りも漂っているとのことです。口の中に思いっきり広がる独特な味わいは、チーズの奥の深さを感じさせるということです。
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