ローマ観光ガイド



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ボルゲーゼ美術館とボルゲーゼ公園

ボルゲーゼ美術館

 アウレリアの壁で結ばれたポポロ門からピンチアーナ門、そしてパリオリの緑の一帯はかつては郊外の別荘地帯だった場所で、ローマ最大の西洋式庭園であるボルゲーゼ公園があります。
 著名な美術コレクションが集中していることから、ここは パルコ ・ディ ・ミュゼイ(美術館公園)とよばれています。この中心になっているのが、バチカンにつぐ美術コレクションで知られるボルゲーゼ美術館です。ボルゲーゼ卿のローマ近郊のヴィラで、ボルゲーゼ家の美術コレクションを収めるバロック様式の家として建てました。現在は、そのままボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese)として引継がれています。


エトルリア美術の傑作『夫婦の寝棺』(左)ローマ国立博物館(右)

 ボルゲーゼ美術館の他に、エトルリア美術を扱ったビラジュリア博物館、近代美術館、国立絵画館、動物園、馬事公苑などがあります。ヴィラを囲む公園には、噴水、あずまや、彫刻がなどが、テーマごとに配置されています。デルチェッリエーラ通りの終点には、動物公園があります。

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ボルゲーゼ美術館

 ボルゲーゼ美術館の建物を建てたシピオーネ・ボルゲーゼは枢機卿(法王の顧問。法王選出の選挙権を持つ)は、当時の貴族の常として芸術家を保護し、育てる役割も担っていました。
 美術様式としては、フィレンツェで生まれたルネッサンスが、フィレンツェ出身の法王が出るのに合わせて、ローマにももたらされ、やがてバロック様式へと開花していきました。この屋敷を建てた時期はバロックの開花の時期にあたります。
 バロック様式とは、教会や貴族達の住まいである建築や絵画にとどまらず、内装も一体となった総合的な芸術で、ルネッサンスよりも装飾的です。宗教改革で低下したカトリック教会の権威を芸術活動で補おうとした法王たちにより、ローマで生まれました。
 後に、絶対権力を持った王政のフランスに引き継がれ、装飾はますます華美で壮麗になり、インテリア装飾に重点を置くロココ様式になっていきます。
 ボルゲーゼ卿がパトロンであったバロック期の巨匠ベルニーニの最高傑作の彫刻「アポロンとダフネ」「プロセルピーナの略奪」「ダビデ像」、カラヴァッジオの「病めるバッカス」「果物を持つ少年」「ゴリアテの首を持つダビデ」「聖アンナと聖母子(蛇の聖母)」などバロックを中心に、ラファエロ「一角獣を抱く婦人」、ティツィアーノ「聖愛と俗愛」、コレッジョ「ダナエ」等のルネサンスの美術品等も並んでいます。

ヴィッラジュリア博物館

 ヴィッラジュリアには1899年にエトルリアの美術品を集めたエトルリア美術館 が置かれています。エトルリアは、紀元前3世紀頃にローマに征服される迄、トスカーナからローマ近郊迄を版図にしていた先住民族です。エトルリア人は、地中海の地方の中で、美意識が高く、お洒落な民族として知られています。特に宝飾が好きなことで有名でした。このようなことから、エトルリア文化は、建築や衣服、装飾面で、ローマ文明に大きな影響を与えています。
 古代ローマ人のエトルリア好みは有名で、当時、エトルリア風と言えば、お洒落なものとされていました。

国立近代美術館

 デッレ・ベッレ・アッリ通りには国立近代美術館の記念碑となるファサードがあります。
 ここはイタリアモダンアートの殿堂で、デ・キリコ、ジャコメッティのイタリア人の作品から、モネ、ゴッホ、セザンヌ、ユトリロの作品まで見ることができます。

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