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ローマ再訪・ミケランジェロのローマ

 美術史においてルネサンスの最盛期は、1450年から1527年のローマ略奪迄と言われています。このうち前期はメディチ家の支配するフィレンツェで、後期は教皇をパトロンとしたローマで展開されました。フィレンツェで青春を過ごし、1496年に活動の場をローマに移し、88歳で亡くなる迄ローマで活躍したミケランジェロは、最も最盛期のルネサンスを体現した芸術家です。
 ルネサンス期の3大巨匠としてはミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロが挙げられます。このうちラファエロは天分に恵まれながら夭折し,レオナルドはふさわしい場所を得られず自己実現が十分出来ませんでした。

 これに対してミケランジェロは、ルネサンスの万能人として、彫刻家、画家、建築家、詩人として大きな足跡を残しています。実はルネサンス,マニエリスムがあって,バロックの花が咲くという西洋美術史上の流れの中で、ミケランジェロは、芸術のあらゆる分野で、大きな影響を与えるという画期的な役割を果たしています。
 
 ルネサンス期芸術家の評伝を書いたフィレンツェの画家で建築家のジョルジョ・ヴァザーリはミケランジェロをルネサンス期の芸術における頂点として絶賛し、その作品は何世紀にもわたって西洋美術界で通用するだろうと語っています。

バチカン美術館
ベルベデーレのトルソ
 首・手・足のない胴体だけの彫刻をトルソと呼びます。カラカラ浴場にあったトルソで、自身を彫刻家であると考えていたミケランジェロが惚れ込んだ彫刻。「存在の重み」があれば、部分、断片であっても作品は成立することを示したもので、この概念をこれほど完全に伝える彫刻は他にありません。現在でもデッサンのモチーフとしてたびたび描かれる彫刻です。
 詳しくは→こちらから

システィーナ礼拝堂
 ミケランジェロ自身は絵画作品を軽視していましたが、西洋美術界に非常に大きな影響を与えた2点のフレスコ画、システィーナ礼拝堂の「システィーナ礼拝堂天井画」、祭壇壁画「最後の審判」を残しています。「システィーナ礼拝堂天井画」職人であった絵かきが芸術家になったと言われる作品です。依頼主の教会の意向を無視して、隠し絵で科学的な表現を行っています。「最後の審判」は、ダイナミックな構図で、後のマニエリスムの始まりとなった作品です。

サンピエトロ大聖堂
 ミケランジェロの最も有名な彫刻は「ピエタ」と「ダヴィデ像」(フィレンツェ・アカデミア美術館)と言われています。サンピエトロ大聖堂にある死んで十字架 から降ろされたキリストを抱く聖母マリアをモチーフとした「ピエタ」は、ミケランジェロ23歳の時の作品で、これによってミケランジェロの名声が確立されました。
 
 ミケランジェロは74歳のときに当時改築中だったサン・ピエトロ大聖堂の主任建築家に任命されました。このときミケランジェロは従前の設計を変更し、建物西側(奥)はミケランジェロの設計どおりに建てられています。
 詳しくは→こちらから

パンテオン
 パラティヌスの丘に建造された神殿。元々は、様々なローマ神を奉る万神殿でしたが、608年頃にはキリスト教の聖堂となり、破壊を免れました。建物自体が非常に改築されにくいものだったので、この荘厳な空間は、今日でも見ることが出来ます。ラファエロの墓もここにあります。ミケランジェロに天使の技といわせた建築物です。
 詳しくは→こちらから

サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会
 教会は主に聖ペテロ(サン・ピエトロ)がエルサレムとローマで捕らわれていた時の鎖を祭るために5世紀に建てられ、その後15世紀に再建された教会です。鎖はブロンズ天蓋下、主祭壇の下に収められています。
 祭壇の中央にはミケランジェロのモーゼ像があります。法王ユリウス2世から依頼を受けて製作したもので、1513年に完成させたものです。ミケランジェロの3大彫刻の一つに数えられています。
 詳しくは→こちらから

サンタ・マリーア・デリ・アンジェリ教会
 教皇ピウス4世がミケランジェロに建設を指示した教会です。
 ディオクレティアヌスの浴場建設に携わり、殉教したキリスト教徒の為に、浴場を改築しました。この教会は、ディオクレティアヌスの浴場跡にあり、ローマ国立考古学博物館の分館のひとつになっています。この教会にはミケランジェロの回廊とよばれる中庭付き回廊があり、博物館が結ばれています。

 

ファルネーゼ宮(Palazzo Farnese)
 
 ファルネーゼ家出身の教皇パウルス3世が、3階部分のコーニスの完成と中庭のデザインを変更の為にミケランジェロを雇い、ファルネーゼ家の威信の象徴として造らせた。内装はラファエロが手がけており、現在はイタリアにおけるフランス大使館として使われています。

カンピドリオ広場
 カンピドリオの丘にあるミケランジェロが設計した広場です。中心にはマルクス・アウレリウス像、その周囲をカピトリーノ美術館、コンセルヴァトーリ宮殿などが取り巻いています。
 ミケランジェロはカンピドリオ広場の設計にあたって、複数の異なった形の建物を、ひとつの明快な対称軸線上に統合することで、建築史上初めて、バロック様式の広場を提案しました。この設計手法は後に、ベルニーニによって、サン・ピエトロ広場で引き継がれています。

ピア門
 
 ローマ教皇ピウス4世がローマの都市環境改善の一環としてアウレリアヌスの城壁に建設した門。ミケランジェロが設計し、1561年に着工し、ミケランジェロの死後の1565年に竣工しました。多くの専門家は、ミケランジェロが機能的な門よりも絵画的・演劇的な門を作ろうとしたと見なしています。

日本人ガイドが案内する「ミケランジェロのローマ」体験コース
 
<バチカンのミケランジェロを訪ねる>
 ローマにあるミケランジェロの作品の傑作はバチカンにありますので、4時間でこれを堪能します。ミケランジェロになるべく集中するため、ラファエロの間には行きません。(ラファエロの間見学ご希望の方はあらかじめお知らせください)
 
9時ホテル出発→9時半・バチカン美術館、2時間かけて美術館内を見学。→システィーナ礼拝堂に入る前にルネッサンスの意味、ミケランジェロについて、そしてバチカン内のミケランジェロの作品解説をします。→12時半サンピエトロ寺院。寺院そのものと内部にあるピエタ像鑑賞。→13時ホテルないし昼食場所にご案内して解散。
 
 料金(税別):4人迄180ユーロ(市内交通費、飲食費は含んでいません)

 
<見逃せないミケランジェロの傑作>
時ホテル出発→9時半・バチカン美術館、2時間かけて美術館内を見学。→システィーナ礼拝堂に入る前にルネッサンスの意味、ミケランジェロについて、そしてバチカン内のミケランジェロの作品解説をします。→12時半サンピエトロ寺院。寺院そのものと内部にあるピエタ像鑑賞。→13時昼食場所にご案内→14時半サンタマリア・イン・ビンコリ教会のモーゼ像→15時半カンピドリオ広場見学。→17時ホテルにご案内して解散。
 
 料金(税別):4人迄300ユーロ(市内交通費、飲食費は含んでいません)