カステッリロマーニとポルケッタ
ローマから東南30キロほどの小高い丘が続く地域に「カステッリ・ロマーニ」と総称される小さな町が七つあって、「ローマのワイン貯蔵庫」と別名を持つほどにワイン生産が盛んです。
「Frascati」「Marino」「Genzano」「Fontana di Papa」… などの口当たりの軽い白が特徴です。
ここは、そんなカステッリのひとつ、アリッチャ。どの町も中世起源で、町の入り口にはこのように門があります。
町に入れば、広場と教会があるのが決まりになってます。
教会が大きな力を持ったときにイタリアがぐんぐん大きくなったんだなと実感します。
ここはカステッリワインの産地であり、子豚の丸焼きポルケッタの産地でもあります。
fraschetta=フラスケッタとは・・・カステッリ・ロマーノ地方でのイタリア版居酒屋。トラットリアよりもさらに庶民的な店です。フラスケッタに行くとは、イタリア版居酒屋に行くことを意味しています。
アリッチャのフラスケッタでは、お皿がプラスチックだったり、容器がプラスチックのサラダボールだったりしますが、味は抜群です。
そして、カステッリと来たらこのポルケッタ。子豚の丸焼きです。カステッリに行く…というのと、ポルケッタを食べる…のはほとんど同義語になってます。
アリッチャのフラスケッタでは、お皿がプラスチックだったり、容器がプラスチックのサラダボールだったりしますが、味は抜群です。
レストランでは出しません。でもカステッリに行くと、ポルケッタを出す屋台や屋台が大きくなってレストランぽくなった店がたくさんあります。
紙のテーブルクロス、口を怪我しそうな皮の硬いカサレッチョというパン、カステッリワイン、これにポルケッタと生ハムにサラミ、そしてオリーブを手つかみで食べて、この世の天国を味わいます。
そうそう、ポルチーニ茸の焼いたものも食べるのを忘れないように。食べたら忘れられませんよ。
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