トリノ、ジェノバ、サルデーニャ島の世界遺産

 イタリア統一運動の際主力となったサヴォイア家の建造物の残るトリノを初めとして、ジェノヴァ、サルディニア島の歴史的な文化遺産群です。

サヴォイア王家の王宮群(1997年登録):
 イタリア統一運動の際主力となったサヴォイア家は、統一イタリアの首都をトリノに定め、その周辺に様々な建築を残しています。多くの建物は当時の最新技術を駆使したもので、現在でもその威容を誇ります。トリノ市中心部のカステッロ広場に面する王宮とその庭園をはじめ、当時政治を行った建物や王家の居所、狩猟要の建物等市内外に点在する建造物が世界遺産に登録されています。

ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(1997年登録):
 北イタリアの西岸にあるリグーリア海岸に位置するポルトヴェーネレの集落は険しい海岸に色とりどりの家屋が並ぶ文化的景観によって知られており、近隣のチンクエ・テッレや沖合の島々とともに世界遺産に登録されています。

スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ(1997年登録):
 サルデーニャ州バルーミニにあるヌラーゲと呼ばれる考古学遺跡のことです。ヌラーゲ は、イタリアのサルデーニャ島全域に見られる巨大な先史時代の建造物で、大きな石を塔のような形状に積み上げて作られています。カルタゴに征服された紀元前550年頃まで作られていたと見られ、現在でも7000を越すヌラーゲ 残っています。

ジェノヴァのレ・ストラーデ・ヌオーヴェとパラッツィ・デイ・ロッリ(2006年登録):
 ストラーデ・ヌオーヴェは、「新しい街路群」の意味で、ジェノヴァで16世紀に整備されたストラーダ・ヌオーヴァ(現在のガリバルディ通り)と、それ以降の時代に出来た二つの街路を指しています。ガリバルディ通りには今もパラッツォ(宮殿)群が立ち並んでいます。「パラッツィ・デイ・ロッリ」(目録の宮殿群)とは、それらの宮殿群がかつての「ロッリ」(迎賓館目録)に掲載されていたことに由来しています。